「カール F. ブヘラ」のルーツは120年の歴史を持つスイスの高級時計店「ブヘラ」にある。1888年、カール・フリードリッヒ・ブヘラはスイス、ルツェルンに時計と宝飾品の店を開いた。そして、事業が順調に進むにつれ、次のステップとして1919年、自分の名前を文字盤に入れた独自の時計コレクションを発表した。ここからブヘラの時計製造の歴史が始まったのだ。
ブヘラの専門技術は、クロノメーターを製造する時計メーカーとして1968年から1976年にかけて、トップ3に入るほどのレベルにまで達し、やがてスイス初のクォーツムーブメント「ベータ21」の開発・生産に参加した。
2001年、ブヘラ家3代目のヨルグ・G・ブヘラは創業者の生涯をかけた事業への尊敬の念をこめて、祖父のフルネームをダイヤルに刻む。新たなブランド名「カール F. ブヘラ」の誕生である。
そして2007年、長年のパートナーであった旧THA(現カール F. ブヘラテクノロジー)を傘下に入れ、2008年のバーゼルワールドでは初の自社製ムーブメントを発表。マニュファクチュールとして、大きな1歩を踏み出した。